女性尿失禁・過活動膀胱・骨盤臓器脱
現在国内でもっとも普及している腹圧性尿失禁の手術療法は尿道スリング手術でメッシュテープを用いるTOTとTVT、骨盤臓器脱ではメッシュを用いたTVMとLSCです。
良好な治療成績と長期の治療効果の維持を得られている反面、メッシュという人体にとっての異物を挿入するということで、稀ですが無視できない合併症や後遺症が問題となっています。Genitourinary syndrome of menopause(GSM)は、エストロゲンや性ステロイドの減少が原因とされる女性の腟・外性器と下部尿路の問題です。主な症状は性器症状、性交関連症状、下部尿路症状。主な症状は腟乾燥感、腟・外陰のかゆみ 尿失禁、頻尿・尿意切迫感、排尿困難感、性交痛、性的欲求低下など。 乳がん薬物治療中の患者さん(乳がんサバイバー)にとって重要な問題となっています。
当院では海外で行われている最新のレーザー治療を開始いたしました。このレーザーはインティマレーザーと呼ばれ、海外では良好な治療成績と安全性が多数報告されており、近年では国内でも良好な治療成績が報告されております。治療対象例は幅広く妊娠希望の若い女性からご高齢の方まで可能です。治療時間は20~30分程度、麻酔はクリーム麻酔による局所麻酔で外来での治療が可能です。
尿失禁
- 薬物療法
- 骨盤底筋体操
- 生活指導:減量 運動療法
- 干渉低周波(ウロマスタ-)
- レーザー治療(自費)
- 手術療法: メッシュ手術(TOT・TVT)
骨盤臓器脱
骨盤内の膀胱や子宮、直腸等が下がった状態 腹圧などで悪化
症状は腹部の張りや不快感、股に異物感など
尿失禁など排尿症状や出血を合併することも
・膀胱瘤:膀胱が膣より出ている
・子宮脱:子宮が膣より出ている
・直腸瘤:直腸が膣より出ている
治療
- 保存療法(リングペッサリー)
- 手術療法:膣式子宮全摘術+前後膣壁形成術、マンチェスター手術、メッシュ手術(TVM)
- レーザー治療(自費)
閉経後尿路性器症候群(GSM)
Genitourinary syndrome of menopause(GSM)は、エストロゲンや性ステロイドの減少が関わりを持つ女性の腟・外性器と下部尿路の問題。主な症状は性器症状、性交関連症状、下部尿路症状。主な症状は腟乾燥感、腟・外陰のかゆみ 尿失禁、頻尿・尿意切迫感、排尿困難感、性交痛、性的欲求低下など。乳がん薬物治療中の患者さん(乳がんサバイバー)にとっては重要な問題。
治療
- 保湿剤や潤滑剤
性生活の疼痛緩和や腟乾燥感に対して局所に塗布するジェル。 - 局所エストロゲン製剤
エストロゲン腟剤の使用により、腟の症状緩和が期待されます。 また、エストロゲンの腟投与で、腟だけでなく下部尿路部症状にも効果。 - レーザー治療(自費)
腟へのレーザー照射により、腟壁の修復が起こり、腟乾燥感や違和感や痛み、性生活の不具合を軽減。
※当院ではレーザー治療のみ。
当院ではこれらの治療に最新のレーザーによる低侵襲治療(自費)を行っております。
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