難治性過活動膀胱・神経因性膀胱

当院では、4月より難治性過活動膀胱、神経因性膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱壁内注射療法を開始しました。

過活動膀胱では、切迫性尿失禁や尿意切迫感,頻尿などの症状を認めます。過活動膀胱による尿失禁、頻尿の治療薬として、抗コリン薬、β3刺激薬などが使用されていますが、効果が不十分、口渇、便秘などの副作用のため使用を継続できない場合もあります。 尿失禁、頻尿の新しい治療法として、A型ボツリヌス毒素の膀胱壁内注入療法が2000年に初めて海外で報告され、その高い有効性と安全性から欧米を中心に普及しております。A型ボツリヌス毒素は筋弛緩作用を示し、泌尿器科領域以外では、眼臉痙攣、顔面痙攣、痙性斜頚などで治療薬として用いられています。

当院では抗コリン薬や他の保存的な治療法で効果が得られない難治性過活動膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱壁内注射療法を考慮いたします。この治療法は膀胱鏡というカメラを用い、膀胱の筋肉にボツリヌス毒素を注射する方法です。麻酔を行った後に膀胱の筋肉に細い針でボツリヌス毒素を過活動膀胱では20、神経因性膀胱では30箇所に分けて注射します。手術時間は5-20分程度です。 一回の投与で治療効果は約6~9ヶ月持続すると考えられます。

ボツリヌス毒素膀胱壁内注射療法は治療にあたって使用資格が必要です。

【参考資料】グラクソ・スミスクライン社プレスリリース