合同新聞朝刊にてコラム掲載しています【第6回】

大分合同新聞の朝刊にて、当院がとりあげられています。
全10回コラムで泌尿器の病気について解説していきます。ぜひ紙面でもご覧ください。

【第6回】女性がかかりやすい膀胱炎

(大分合同新聞 2023年4月3日 朝刊掲載)

膀胱炎は一般的な感染症です。誰でもかかる可能性があり、特に女性がなりやすい病気です。最近が尿道を通って膀胱に入って増殖することが原因の多くを占めています。症状は排尿時の痛みや頻尿、残尿感、下腹部痛、血尿、尿の混濁、排尿時の違和感などがあります。

最近の中でも原因の8割が大腸菌とされます。大腸菌は大腸にいる常在菌で、便や肛門の周囲にいます。女性が膀胱炎になりやすいのは、女性は肛門から尿道までの距離が短く、尿道の長さも短いため、最近が膀胱内に侵入しやすいからです。

しかし、膀胱に細菌が入ったらすぐに膀胱炎になるわけではありません。体が健康な状態であれば、尿で流し出したり、体の持つ抵抗力で増殖が抑えられたりします。睡眠不足や精神的ストレス、疲労などで抵抗力が弱まると、膀胱炎を発症します。このほか、月経の前後や性行為など、陰部に細菌が増殖しやすい状態にあるときも、発症しやくすなります。

治療は抗生物質などの抗菌薬の投与が主になります。症状が改善しない場合は、複雑性膀胱炎などの可能性もあるため、検査が必要になります。

予防は、細菌を侵入させないことと、細菌を増殖させないことです。

疲労、体が冷えていると体の免疫力が落ち、膀胱炎にかかりやすくなります。疲れたら無理をせず、栄養と休息を取って体を休め、疲労回復に努めてください。暑い季節にはエアコンによる冷えや、冷たい物の食べ過ぎに気を付けること、寒い季節には服装やカイロなどで下半身を冷やさないことも、予防に役立ちます。

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