合同新聞朝刊にてコラム掲載しています【第9回】

大分合同新聞の朝刊にて、当院がとりあげられています。
全10回コラムで泌尿器の病気について解説していきます。ぜひ紙面でもご覧ください。

【第9回】年齢に関係なく起こるED

(大分合同新聞 2023年5月22日 朝刊掲載)

EDは「男性器の勃起機能の低下」を意味します。日本では「勃起障害」「勃起不全」といわれますが、全く勃起が起こらないケースに限らず、硬さや維持が不十分であることも含め、「満足な性交ができない状態」のことをいいます。

EDは年齢を重ねるほど増えますが、年齢に関係なく誰でも起こる可能性があります。日本では経度から重度を含め、成人男性の2・3人に1人以上が何らかのED症状を抱えているとされ、1千万人以上の人が悩んでいるとの報告があります。性行為の途中で勃起が持続できなくなるというのがEDで一番多い症状です。

加齢だけではなく、不規則でバランスの悪い食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、休養不足など悪い生活習慣が原因でEDになるとこがあります。最近では、メタボリック症候群(高血圧症、高脂血症、高血糖など)が関係することも分かってきました。
EDの自己診断方法として国際勃起機能スコア(IIEFー5)が知られています。

要因として
①器質性(血管・神経障害)
②心因性(精神的な要因)
③降圧薬で使われる利尿剤(β遮断薬、カルシウム拮抗剤)や抗うつ薬や前立腺肥大症の薬(5α還元酵素阻害薬など)の服用による薬剤性
④複合型(①~③の複数が重なる)
—の四つが挙げられます。

治療は薬や器具、レーザー、磁気治療、低強度体外衝撃波などがありますが、いずれも保険適用のない全額自己負担の自由診療になります。
悩まされている男性はED専門治療をしている施設で相談することをお勧めします。

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